あなたは理想の姿について語るとき、「こうなりたい」と言いますか?
それとも、「こうありたい」と言いますか?
「なりたい」と「ありたい」。
似ているようで、そこには大きな違いがあるのです。
「なりたい」に潜む思い
「なる」という言葉の意味を辞書で調べてみました。
なる・・・今までとは違った状態に変わる。
新明解国語辞典 第七版より
このことから、「なりたい」という言葉の裏には、「(今がそうでないから)変わりたい」という思いがあることがわかります。
つまり、そこには「今の自分ではダメ」という思いが潜んでいるような気がしませんか?
「ありたい」に潜む思い
では、「ある」という言葉にはどんな意味があるのでしょうか。
ある・・・備わっていることが認められる(状態を保つ)。
新明解国語辞典 第七版より
「ある」という言葉にはいろいろな意味がありますが、「ありたい」という使い方をするときにはこの意味が一番近いのではないかと思います。
「なりたい」という言葉の裏には、「変わりたい」という思いがありました。
一方で、「ありたい」という言葉の裏には、「(今そうであるから)この状態を保ちたい」という思いがあります。
つまり、「今の自分の中にすでに理想の姿がある」という思いが潜んでいるのです。
「なりたい」には理想の姿が今の自分の中に「ない」と思っていて、「ありたい」には理想の姿が今の自分の中に「ある」と思っている。
そんな気がするんです。
ならばわたしは…
先日、じょん(仮)さんがこんなことを書かれていました。
会話、TV、ブログ、本、ラジオ。全ての私たちが見聞きする情報が、私たちの精神を形作る材料になるのではないでしょうか?
この記事を読んで、自分が普段使っている言葉もまた、私たちの精神を形作る材料になると感じました。
そうであるなら、わたしは「なりたい」ではなく「ありたい」という言葉を使う人間でありたい。
さぁ、あなたはどんな言葉を選びますか?