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夢に向かって走り、そこから正のスパイラルで経済的余裕も生まれる生活。憧れますよね。でも、その一方でこう思ったりもしませんか?
「ああいうのは、生まれつきデキの良い奴が叶えるもので、自分には無理だ」
10を成すのに1の努力でいい人達がいます。逆に、1を成すのに10の努力が必要な人たち(主に私)がいます。
でも、本当に無理なのでしょうか?生まれつきの能力そんなに絶対なのでしょうか?
生まれつき、どれだけ重要?
そもそも、人類にとってどれだけ生まれつきの能力が重要なのでしょうか?人類は生まれつき空も飛べなければ、獲物を狩る爪も持っていません。
しかし、現代では人類は世界中のどの生物より速く空を飛びます。巨大なゾウだって狩れます。何故でしょうか?
それは人類が技術を上達させたからです。スタート地点の高さではなく、上達力の高さこそが人類の武器だからです。
生まれつきの能力で人類を思うがままに狩っていた肉食獣達は、いつのまにか狩られる立場になっていました。
そして、これは人個人にも当てはまることです。マネー・ボールというノンフィクション書籍を知っているでしょうか?
映画化もされた作品なのですが、そこに登場するビリー・ビーンという人物はその武器を持たなかったが故に、大きな挫折を味わいました。
彼は生まれつきスポーツマンとして完璧な運動神経を持っていました。なので、その才能から野球選手になるのですが、壁にぶち当たりそのまま挫折してしまいます。何故彼は壁を乗り越えることが出来なかったのか?
生まれつき優秀すぎて、上達する術を知らなかったからです(一度言われてみたいセリフですね)。
長い人生のための技術
人間、人生を生きている内に必要になる能力は必ず持ち前の能力を上回ります。なので、真に重要なのは能力を上達させる力、つまり上達の技術です。そしてそれは、他のどんな技術と同じように、使うことで身につくものです。
生まれつきで出来ない人(主に私)は、その技術を自然と身につけやすいです。泳ぐのが遅かった子が、速く泳ぐ方法を学び、他の子たちより速く泳げるようになる様に。
その点は、私も自信があります。なにせ素の能力が高くないので、何でもかんでも工夫することで対処してきたからです。
1を成すのに10の努力が必要なタイプの人(大体私)は、時に「弱者」とレッテルを貼られます。しかし、私はこう思います。私達は人生でもっとも重要な技術、上達の技術を学んでいる「大器晩成者」だと。
私は、将来が楽しみです。少しづつ少しづつ技術と工夫で出来ること増やしているからです。今は出来ないことも、上達すれば出来るようになるからです。
なので、最初の質問にはこう答えたいです。絶対に違う、と。