80%の「でも」は無くていい?

 

行動し始める事の大切さは、今や多くの本が取り扱っていることです。それだけ多くの人にとっても難しいことなのでしょう。

これは「減点法」をベースに考えすぎているからではないでしょうか?

 

減点法とは、ご存知のように100点という完璧からミスした分だけ点を引いていくやり方です。

これは例えるなら、何か絵を描いた時に「思い通りに書けなかった線」に注目して、思い描く理想(100点)からどれだけ離れているかを気にする、という考え方です。

これをベースに考えていると、どんな素敵なアイディアを聞いてもつい「…でも」と減点してしまいます。さらに辛いのは、自分に対しても「でも」と減点し始めることです。

行動することで自分の不甲斐ない点とだけ向き合うのであれば、行動するのはとても大変なことになります。

もちろん、「減点法」で考えるべき状況もあります。人命がかかった手術や飛行機の離着陸など、一切のミスが許されない状況がそれです。

 

しかし、ミスしても実は取り返しのつく状況、つまり殆どの状況では「減点法」ではなく「加点法」をベースに考えた方が良いと思います。

加点法は、0点に上手く出来た分だけ点を足していくやり方。

それは描いた絵にどれだけ「上手く書けた線」があるかに着目して、上手く出来た分だけ喜びます。

それなら、行動すればするほどプラスを感じるのですから、こちらをベースに考えた方がよりアクティブになれる筈です。

 

纏めると、減点法は「行動することでどれだけ失敗するか」を考え、加点法は「行動することでどれだけ成功するか」を考えます

それぞれに使われるべき状況があるでしょうが、私は減点法が使われすぎてると思います。

特に「でも」という言葉にそれが現れています。

「でも、雨が降りそう」「でも、きっと上手くいかない」

減点法の権化とも言える言葉「でも」の昨今の使用例の内80%は使わなくてもいい「でも」だと思います。

今度「でも」と言われたり言ったりしたら考えてみてください。その「でも」が、その減点法が本当に必要だったのか。

雨が降りそうな日に「散歩に行こう」と誘われれば、「なら傘を持っていこう」と答えれば良いのですから。