こんにちは。トツオです。
前回書いた僕の記事(同じことを繰り返す退屈な日々から跳び出せ! )では、旅にでるなど「ライフスタイルを大きく変えることで新しい自分の発見ができる」ということを書きました。
しかし、ライフスタイルを大きく変えるには長い休みを取ったり引っ越しをするなど、気軽にできることではありません。
そこで、今回は僕が最近実践している「小さい挑戦をすることで新しい発見を得よう」という取り組みを、僕の実体験と併せて紹介します。
新しい世界へ足を踏み入れてみる
僕が挑戦しているのが、普段入ることのない場所に入ることです。
通勤途中や旅行をしている時を思い浮かべて下さい。街中を歩いていて、店の前を通るのに入ったことのない場所、普段モノを買わないお店ってありますよね。
酒屋、雑貨屋、美容院、自転車屋、おもちゃ屋、カフェ、美術館、動物園、飲食店、バー、神社。近所にあっても入ったことない場所ってたくさんあると思います。
僕はこの「普段入ることのない場所に入る」を京都に立ち寄った際に挑戦してきましたので紹介します。
旅行中に思いついて実践したので旅先での話ですが、普段の生活の中でも実践できることなので僕の話にお付き合い下さい。
画廊への挑戦
龍安寺から金閣寺に歩いて移動している途中、画廊が目に止まりました。
どうやら木版画の画廊のようです。
版画というと白黒のイメージしかなかったのですが、店先に飾られている版画はカラーになっています。
僕はその手のものに全く興味がないのでいつもなら素通りしていました。
しかし、絵に興味が無く、今まで一度もしっかりと絵を見たことがない自分に気が付きました。もしかしたら新しい発見があるのではと、自分が知らない世界へ挑戦してみようと考え、思いつきの勢いで画廊に入ることに挑戦してみました。
画廊というと僕の中ではあまり良いイメージがなく、中に入ったら高い絵を買わされるんじゃないか、絵の感想を聞かれたら知識のない自分は答えられず恥ずかしい思いをしてしまうのではないか。それに店の品のある雰囲気が自分に不釣り合いではないか。
など、様々な不安がありましたが、頭で考えず自分で体験したほうが新しい発見があることを実体験で学んでいるので、思い切って店に入ることができました。
そしていざ入ってみると、幸い(?)店の人は奥で作業をしているようで、店内にいなかったので自分のペースで見て回ることができました。
どのように見たら良いのか、この絵のどこが良いのかさっぱりわかりませんでしたが、とりあえず木版画とは何かを解説している場所を探しました。
それによると、何枚もの木版を彫り、別々の色をつけ順番に重ねることでカラフルな絵にしているようです。
絵の作り方がわかってから売られている絵を見ると、その絵の技術的凄さがわかりました。こんなに緻密に表現できるのかと感心し、今の自分の技術ではできない世界が広がっていて感動しました。
因みに絵の芸術性はさっぱりわかりませんでしたが笑
一通り見たところで退店。
新しい世界はとても面白いものでした。
今回寄らせていただいたのは「ギャラリー雅堂」で、Webサイトには木版画のできるまでがわかりやすく書かれていますので興味の湧いた方は是非見て下さい。
買わないものを買ってみる
観光地で屋台で売られているご当地グルメってよくありますよね。
僕は小食なので、食事の合間に何か食べるとお昼や夕飯が食べられなくなるので、このようなグルメは買って食べようとは思いません。
しかし、チャレンジモードに入っている僕は普段やらないことをやろうと、ご当地グルメを買って食べてみることにしました。
それは金閣寺にあった「とうふ豚まん」
手軽だし、大きく宣伝していたので試してみました。
もっちりやわらかく面白い食感でしたが、味が薄めで少し物足りない感じでした。豆腐だからヘルシーさを出すためにあっさりあじなのかな?
1つ食べただけでお腹はいい感じ。
その後お昼につけ麺を食べたのですが、豚まんを食べた後なので並(200g)でいいかと思ったのですが、意外に食べられ物足りなさを感じました。いつもの空腹時に食べる大盛り(300g)で良かったと。
この件で大きな発見はありませんでしたが、間食しても意外に食べられることを知ることができました。それに旅先でその土地のものを食べるのはやっぱり楽しいです。
美術館へ入ってみた
平安神宮へ向かう途中で京都美術館を発見しました。美術館は学校の社会科見学でしか入ったことがありません。
美術館は自分とは関係のない世界だと決めつけ、興味を惹かれること無く生きてきたのですが、「今まで興味がなかった」ということに興味が湧き、「30分位で出てくるだろうけど試しに入ってみるか」という軽い気持ちで入りました。
入り口受付の雰囲気は正に「美術館」という空気で、案内役の人の上品さや、館内の雰囲気の場違い感と孤独感をひしひしと感じます。
受付で観覧券を購入するときは変な汗をかいていました…笑
書
まず見回ったのが書の展示。
ダイナミックな書や繊細な書、いろいろありましたが殆ど何と書いてあるのか読めないorz
日本人としての心を折られつつ早々に次の展示へ。
日本画・洋画
絵画の展示スペースに入った瞬間目に飛び込んできたのは、写真ではないかと見間違うほどリアルに書かれた女性の絵。
しかもその絵は僕が知っている絵の大きさ(20号 727mm x 606mm前後)を遥かに超え、大人の身長かそれ以上の大きさ(120号 1940mm x 1303mmなど、100号から130号)であり、その迫力に圧倒されました。
絵に数十センチの距離まで寄ってなんとか絵だと分かるぐらいの精密さ、髪の毛一本一本までしっかり描かれた繊細さに衝撃を受けました。
目は本当に生きているようで、凝視するのが照れてしまうほどです。
人間の手でここまで描くことができるのかと、完全に僕が知らない世界と技術に一気に引きこまれてしまいました。
そこからはひとつひとつの絵を遠くから見たり、絵の間近まで寄ってどのように描かれているかを隅々まで見るなど、夢中で見て回りました。
細かく見ていくと、いろいろなことに気づきます。
・絵なのに立体的に見える描き方。
・肌色に緑や赤、黄色や青などの線を使ってる。
・色を何重にも重ねて混ざり合う部分で色を表現したり、下の層が隙間から覗くことで色に深みが出ている。
・グチャッとなったり絵の具がタレていたりするけど、遠くから見るとしっかりひとつの絵となる。
・抽象的な背景の中に写真のように精密に描かれた人物の存在感。
・新聞紙の描き込みハンパないと思ったら本物の新聞紙を切り貼りしていた。
などなど、僕のEvernoteにはこれの何倍もの「気付いたことメモ」が書かれています。
どうやら僕は、絵を描く技法に興味があるようです。
また、絵を通していろんな価値観が変わりました。
例えば、今までの僕の中の「絵が上手い」というのは「どれだけ実写に近づけて描けるか」だったのが、「描き手が、人・モノ・風景をどのように表現するのか」に変わりました。
入館時は30分で出ると思っていたのが、気付けば閉館時間。結局2時間いましたが、全部の展示を見回ることはできませんでした。
まさか美術館にこんなにのめり込むとは思っていなかったのでとても驚いています。プラン通りに動きたい僕が、次に行く予定だった平安神宮の閉門時間を気にすることなく没頭していたのも驚きです。(平安神宮は閉門時間を過ぎてしまい、行くことはできませんでした。)
自分が何に興味があるのか経験してみないとわからないというコトを、更に実感する経験となりました。
まとめ
世の中には、自分が経験したこともないのに関係ないし興味が無いと決めつけている世界がたくさんあるはずです。
もちろん実際に経験してみてやっぱり興味がなかったということもあるでしょうが、僕の美術館の経験のように新しい世界が開ける可能性もあります。
今まで生きてきた中で形成された「自分の世界」の中だけで生きていくのも良いですが、やったことがないことに挑戦して新しいことが見つかればその後の人生は更に良くなるはずです。
新しい世界を見つけるたに、自分が入ったことのないお店や施設に入るなどの小さなチャレンジをおすすめします。
そして長期的には「同じことを繰り返す退屈な日々から跳び出せ! 」で書いたような大きなライフスタイルの変化をおすすめします。
世界は自分にとって未知なもので溢れかえっています。
その未知なものをひとつでも多く経験する。
ワクワクしませんか?
今から小さなチャレンジをはじめてみましょう!!